心の免疫力を高めよう(7)共感のコミュニケーション
拙著「幸せな働き方」人と組織が輝くために続けたい習慣27のヒント の一節から。
共感のコミュニケーション
あなたの話をしっかりと聴いてくれる人は誰でしょうか?
あなたが困っているときに一緒に解決策を考えてくれる人は誰でしょうか?
人は誰しも共感欲求や愛と所属の欲求があります。「自分のことを理解してほしい」「気持ちを分かってほしい」という共感欲求や「自分の話を聴いてほしい」「一緒に考えてほしい」「自分は独りではない」という愛と所属の欲求が満たされると心のエネルギーが高まります。
一方で「自分のことを理解してもらえない」「気持ちを分かってもらえない」「話を聴いてくれない」「困っているときに誰も手を差し伸べてくれない」こんなときは私たちの心のエネルギーは低下します。
共感力の高い人とコミュニケーションすると、共感欲求や愛と所属の欲求を満たしてくれます。共感力の高い人とは相手に無関心ではなく関心を持ち、相手を分かろうとする人です。
つまり、人を大切にする人です。人を大切にするからこそ、叱ることもありますが、人格否定、存在否定の言葉を投げつけたりはしません。相手の成長を想うからこそ、叱るのです。
共感とは相手の立場に立ってみることです。自分がされてうれしいコミュニケーションはきっと相手もうれしい、自分がされて嫌なコミュニケーションはきっと相手も嫌だ。このことを分かっています。夫婦や職場など、どの場面でも同じです。相手の立場に立ってみることで共感力は磨かれていきます。
そのための出発点は「挨拶」です。「挨」も「拶」も相手に歩み寄ること。つまり、挨拶とは双方向のコミュニケーションなのです。双方向のコミュニケーションにより、自分のことを理解してもらい、相手の気持ちを知ることが出来ます。
一方通行のコミュニケーションでは思い込みや先入観があるため相手を正しく理解していないことがあるのです。その結果、誤解を生じトラブルにつながることもあります。お互いの理解と共感の領域を大きくし、お互いの未知の領域を小さくしていきましょう。
●いきなり正そうとするのではなく、その前に相手のことを分かろうとしていますか?
↑↑ 拙著「幸せな働き方」からの引用はここまで。ときどきこのように世に送り出した「こころ元気に生きる」「夢本(ゆめぼん)」「幸せな働き方」などからも引用し投稿したいと思います。
不安なときは「あぁ、いま不安なんだなぁ」と自分を優しく受け止めてあげてください。自分を否定するのではなく、優しく受け入れてから、落ち着いて、静かに呼吸を調えながら、ゆっくりとゆっくりと目線を下から上目づかいにして・・そして目力を意識しながら、背筋を伸ばして、「さっきまではリハーサル」「さぁ、今からが本番」と小さな一歩を踏み出す・・そんなイメージ。
コロナ疲れという言葉もあるくらいです。
予防には免疫力が大事。不安との向き合い方、つまりストレスコントロールは大事な新型コロナウイルス対策です。
少しでも心の免疫力のお役にたてることを願って。
新型コロナウイルス・・1日も早い終息を祈るばかりです。世界中の笑顔と元気のために。。
表紙は娘なのですが、まだ小さな彼女から優しい言葉をかけてもらって勇気をどれだけもらっているか分かりません。心が凍りつくような残酷な言葉もときにかけられますが(笑)。いずれにしても、今回の世界的騒動の中で家族の存在がどれだけ大切か・・あらためて気づかされました。家族だからケンカもすることもある、でも家族だからこそ、何でも話せることもある。アゥエイでなくホーム。気持ちを分かってくれるということはそこに心の居場所があるということ。心の居場所があることが免疫力を高めてくれますね。