経営者団体で講演「元気な職場づくりのためのリーダーのコミュニケーション！～メンタルヘルスとアンガーマネジメントをまじえて～」

経営者団体で講演「元気な職場づくりのためのリーダーのコミュニケーション！～メンタルヘルスとアンガーマネジメントをまじえて～」

昨夜は長良川畔のホテル会場で某業界の経営者の方々が集う会合で講演を担当させていただきました。当初は人と組織の元気力を高めるためのリーダーのコミュニケーションでしたが、数日前に「メンタルヘルスとアンガーマネジメント」についてもふれてほしいとのご要望をいただきましたので、前半コミュニケーション、後半メンタルヘルスの構成。

 

経営者の方々は、僕のこれまでの経験上ですが・・うんちく系がお好きな方が多いと思います。学習欲高く、また歴史や文字の成り立ちなどもお好きな方が多いから。なのでうんちく系の話をするとものすごくメモを取られる。人前でスピーチされる機会も多いからそのネタ収集の意味合いもきっとあると思います。よく「あの話、今度使わせてもらってもいい？」「どーぞ、どーぞ」ということも多いものです。

 

例えば「あいさつ」だけでも深い意味合いがあります。もちろん漢字の「挨拶」です。その意味をお話しする前に「これは仏教の、禅語にある言葉ですよね。思えば、仏教の言葉は皆さんが普段使っている中に毎日出てきますね・・「経済」「経営」の「経」はお経の経ですよね・・・これはどういうことかと言いますと・・・」という具合に（内容は経営者向けの講演会場でね(^_-)-☆）。

たんにうんちくを語るだけでなく参加者層や講演内容にリンクさせながらが大切です。

とは言いながら、昨日ですと「アンガーマネジメントは最近流行の言葉ですけど、世界最古の医学書とも言われる素問の一頁目は怒りについて書かれているんですよね。怒りはよくないと昔から指摘されているわけです、今に始まったことではない。で、素問は黄帝内経に収められた書ですが、黄帝とは中国最初の帝王で伝説の人物でして、指南車をつかって世を平定したのですが、ここから部下を導くための指南につながったり、あっ、ユンケル黄帝液の黄帝はこの伝説の王の名前です」と、講演内容とは関係のないユンケルまで語ることもあったりしますが(笑)。でも、経営者の方々は「ほぉ～」となりますよ！メモされますよ！どこかで使われるのかしら。使いはるな、きっと(笑)

怒りの感情を直接ぶつけてしまい人格否定表現からハラスメントにつながってはいけませんし、素問にもあるように怒りは「気を上げる」つまり血圧上昇など本人の身体にも悪い。そもそも悪玉のストレス反応です。だからその感情のコントロールについてもふれますが、叱られる側が（あっ、怒ると叱るは明確に違いますよ。そのあたりも講演でお伝えしています）怒りを感じることもあると思いますが、そのさいの叱られる側のアンガーマネジメントについてもふれることもあります。感情のコントロールで新渡戸稲造先生がされていたある工夫があるのですが、その工夫から導き出した僕バージョンの実践法を紹介するだけでなく「新渡戸稲造先生も実はこういうときに・・」という心理学でいうハロー効果により経営者の方が関心を持ち、メモされるきっかけとなります。さりげないうんちく系(^_-)-☆

 

普段は素問、黄帝、指南車だなんて馴染みのないお話しなどしませんが（新渡戸稲造先生の名前もまず出さないなぁ(笑)）、ときどき参加者のお顔を見ながら、「こういう話がお好きかも」というときにうんちく系を披露することがあります。引き出しはいろいろあるほうがいいですね(^_-)-☆昨日はそんなひとつの引き出しをあけた長良川畔の夜でした。

 

長良川の鵜飼いは10月15日までやってますよ。幽玄な世界。時間がゆっくり流れますよ。川の流れのように、いやなことも流すことが出来るのが人の知恵でもあります。とらわれない心への教えである般若心経などはそうしたメンタルヘルス本でもあるんですよ（最近の流行だとマインドフルネスといって言いかもね）。般若とは知恵、心経とは心豊かに生きるための原理原則、そのための般若（知恵）があるから教えようと観音様が・・・あっ、またうんちく系にいきそうになった(笑)。長良川の鵜飼いはこちらご参照ください。

 

普段は「分かりやすい言葉」オンリーです。例えば「そういうときは、アサインするのが・・」「プライオリティをつけましょう・・」と語るだけで僕は鳥肌がたつかもしれません(笑)。「そういうときは、人にお願いするのが・・・」「今、大切なものから順番をつけましょう・・」でいいじゃん(^_^)/

リーダーのコミュニケーションにとって実はこれはとても重要です。指南車が分かりにくくて、違う方向に行ってはいけませんもんね。といういまいちなオチをつけて投稿を終わります(^_-)-☆では、また。