積小為大(二宮尊徳)

何ごともコツコツ。あるときに「グンッ」と伸びる瞬間もあります。そしてまたコツコツ。景色が変わっていく。今のがんばりは未来にきっと活きてくる。努力に意味づけしてくれるものは努力の継続であることは僕の経験からも実感しています。だからこそ、2日前ほどに投稿した「一隅を照らす」とともに「積小為大(せきしょういだい)」という教えもまた僕の座右の銘です。

オンデマンドの著書にこんなことを書いたことがあります。拙著「幸せな働き方」より。

小さなことの積み重ねが大を為すという二宮金次郎さんの教えです。

「こういう人間になりたい」「こういう組織だといいな」と想い描いても、それを叶えてくれる ものは、その望ましい姿へ向けての行動の積み重ねだけです。

行動し、上手くいかなくてもそこには学びがあり、その学びを活かして再び行動する。

売上、職場の空気、無事故、信用や信頼、そして健康や人間関係もまた、日々の行動の積み重ねです。

小という行動の内容によって、大の部分が大きく変わってくる。つまり、目的は「大」ですが、大切なのはそれに向けての「小」という日々の行動です。

組織の変革においては、すべてのメンバーが心をひとつにして望ましい姿へ向けて行動できればいいのですが、各々に思うところがあったり、心がとても疲れていてそれどころではない人もいるでしょう。

だからまずは出来る人たちが「手始め」に行動を積み重ねていく。上手くいかなければ「手直し」して行動を続ける。そして、変化が少しずつ生じ、空気が変わってくる。その空気に心が感染し、行動を共にする人たちが増えてくることで「決まり手」に近づいていく。行動を続けるから「満足」、行動を続けなければ「不足」なのです。手も足も行動に欠かせないものです。

継続は力なりです。

幸せな働き方 人と組織が輝くための「続けたい習慣」27のヒント(デザインエッグ社)
鎌田敏 著書 写真

あなた自身や組織の望ましい姿に向けて、今日は何を積み重ねていきますか。

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