経営者団体の定例会合で講演「早期離職者対策について~魅力ある職場づくり~」
某業界・経営者団体の定例会合で「早期離職者対策について~魅力ある職場づくり~」のテーマで講演講師を担当させていただきました。早期離職の背景を知ることと人材定着に向けての魅力ある職場がキーワード
昨夜は知人の経営者の方から依頼を受け、岐阜県内の某業界・経営者団体にて講演。主催者からいただいたテーマに対し、50分という短い時間でもあり、今回は珍しくワークはほとんど取り入れず講話を中心に進めました。
時間の関係もありポイントを3つに絞りました
1)転職への壁の高さが昔とは違うこと。その背景を理解することなしに「最近の若いやつは我慢強さがない」とつぶやいていても何も変わりませんね。そもそも「最近の若いやつは」なんてエジプト遺跡の壁画に書かれているくらいで、僕らの世代も、その上の世代も言われてきたものです。スマートフォンやソーシャルネットワークの普及、転職サイトや企業の求人サイトへの簡単にアクセスできる時代において、職場に不満を感じ転職を考えた人が、昔と今とではその情報入手のスピードやそれにともなう行動に違いがあることを「例えば・・」で連想していただきました。
2)退職者面談をどのように行っているかも大切です。やめる人だから関心はない、はい、次の人を探そう。という人財を数量だけで捉えていてはいけませんね。同じケースが繰り返される組織の共通点かもしれませんね。退職するには様々な理由があるわけですが、そこには組織が抱える問題点・改善点が浮かび上がるかもしれません。退職者は組織にとって貴重な置き土産をしていってくれることもあるのです。
3)魅力ある職場づくりについて。欲求が満たされないときに人は不満を感じるわけです。もちろん、すべての欲求を満たすことはできませんが、社会や組織への貢献欲求、自身の成長欲求という自己効力感に関わる部分、ほめられたい認められたいという承認欲求、話を聴いてもらえるなどの良き人間関係、困っているときに一緒に協力してもらえるなどの愛と所属の欲求、分かってほしいという共感欲求などの人間関係、コミュニケーション、組織風土に関する部分は、改善していくことが出来ますね。
LINEなどで「はぁ~うちの職場、マジ最悪<`~´>」既読「うちの職場、いいぜ!先輩の皆さんと楽しくやってるよ!あっ、そういえばうちの会社、中途募集してたよ。これな(と求人URLをコピペ)」既読「さんきゅ!なんか、いいね!」・・・昔から誰しもが一度は転職や独立を考えたりするものですが、明らかに昔とは転職という壁が低くなっていますし、情報やそれに伴う行動スピードが違いますね。
どうせならLINEなどで「うちの会社、めっちゃ良いで!給料はまぁまぁやけど、やりがいあるねん」と書き込んでくれる組織でありたいですよね!
ただ、こうしたことはよく分かっている人も多いのです。されど、知っていることと出来ていることは違う。そこへの気づきのお手伝いが外部講師の役割でもあります。