医療法人・医師向けパワハラ研修の講師を担当しました

名古屋市内にある病院へ。ガラス張りで他の部署から丸見えのカンファレンスルームで医師の方々が8名・研修ご担当者が1名参加されるパワハラ研修で講師を担当させていただきました。

カンファレンスルームだけでなく他部署もすべて壁なく、フラットな組織がその空間からも伝わるなぁ~と感じ入りました。

パワハラもいよいよ法整備に動き出していますね。「職場でのいじめ・嫌がらせ」において民亊の個別労働紛争相談は2017年の1年だけでも7万2千件!厚労省もこの社会問題に動き始めているということです。つまり、パワハラに対するルールは厳格化していく流れなのです。

ですので、組織のコンプライアンス意識の高い方は「パワハラとは?」「今後の動向は?」「どのようなことが望ましく、どのようなことがいけないのか?」などを学習されます。

そうした意識の高い組織へ昨日もおじゃましてきました。

病院・医師向けパワハラ研修のテキスト写真

パワハラは知識より意識が大切です。

ということで、意識に関する質問から。そしてパワハラ意識チェック。そして知識も必要なのでレクチャー。その後に対話学習の予定でしたが・・・さすがに意識の高いかたはレクチャー途中で質問がくる。

「質問したいときは、学習意欲がとても高い状態」ですから、これを例えば講師が「それでは、後で伺いますね」と、自分の描いたレール通りに進行していくのはよくない。特に今回のような少人数の場合ならなおさらです。前日の講演では550名という大人数でしたので、質問の内容によっては後に回すこともあるかもしれませんが。

質問に応えながら、他の方にも質問したり・・テキストの残りのレクチャー部分も簡単に済ませ、もうそこからは質問コーナーです。もちろん、こちらから「そうなってしまう、心当たりはありますか?」「どうすれば良いと思いますか?」など参加されているドクターの方々へ質問も。

こうした時間のいいところは、講師の描いたレールなんてバサッとストップすればよくて(主役は講師でなく参加されている方々ですから)、参加者の方が知りたいこと、解決したいこと、その組織ならではの課題、望ましい方向性などへの気づきや現状や意識の共有の時間につながることです。

いろんな角度から質問が来るので、僕も良き学びになりました。

少人数の場合はこうした形式が一番いい!講師の伝えたいことも大切ですが、それ以上に現場の方々が知りたいこと、解決したいことのお役に立とうとする講師のあり方は大切ですね!

研修後にご担当の方からも嬉しいお言葉を頂戴し、マフラー巻いて、名古屋市営地下鉄の階段を下りていくのでした。歩きながら「あっ、あの質問にこういうコメントつけとくの忘れた」「うーん、あの質問にはもっと違うアプローチの方が良かったかな?」と、みずからのふりかえりがいつも以上に多くなるのも質疑応答型研修の特徴ですが、これもまた良しなのです。ふりかえりはブラッシュアップにつながりますから。

・鎌田敏の著書情報はこちら ・参加者の声(感想)はこちら

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