職場のモチベーションが高まり、一体感が生まれるコミュニケーション術 ~「元気がある」「雰囲気が良い」「居心地が良い」職場づくり~

職場の「元気がない」「雰囲気が悪い」「居心地が悪い」のはなぜ?

3年ほど前に医療機関向けの専門誌に執筆した内容から冒頭部分を抜粋。

看護師長の実践、月刊ナースマネージャー

1)あなたの職場の空気はどのような状態ですか

院内感染を防ぐために医療の現場では衛生管理に細やかなチェックが行われていますが、実は感染するのは身体だけではなく、心も感染することにお気づきでしょうか。「元気がない」「雰囲気が悪い」「居心地が悪い」職場の空気の中で働く人たちは、その空気に影響を受け、モチベーションが下がり、疲弊していきます。一方で、「元気がある」「雰囲気が良い」「居心地が良い」職場の空気で働く人たちは、その空気に影響を受け、モチベーションが高まり、ますます職場が活性化していきます。そして、患者さんやそのご家族もその空気に影響を受けます。どちらの空気が好ましいかは誰もが分かっています。筆者は、医療機関はもちろん、様々な企業の現場へおじゃまし、様々な階層の方々へ講演や研修を行い、職場の空気について考えてもらっています。あなたの職場の空気はどのような状態ですか?

2)コミュニケーション不足と人間関係の悪化

職場の空気が悪いと感じておられる方々の多くが、その原因としてコミュニケーション不足や人間関係の悪化を指摘されます。誰もそのような状態を望んでいないのに、なぜそのような状態が起こるのでしょうか。それは忙しさの中で他者への配慮や関心が失われているからです。そして、コミュニケーション不足が起こります。挨拶がない、話を聴いてもらえない、ねぎらいの言葉がない、助けてもらえない、協力し合えない等々。コミュニケーション不足は、お互いの理解不足や共感不足につながるため、人間関係の悪化が生じます。コミュニケーション不足から、メンタルヘルス不全のサインに気がつかないため、休職や離職につながり、ますます職場の空気が悪くなることもあります。

3)学習性無力感

そのような現場では、問題意識の高い方々がそのような状態を改善しようと努力されています。しかし、声をあげても誰も協力しないなどの反応が繰り返されると、何もしないほうがいいと学習してしまうことがあります。これを学習性無力感と言いますが、この状態になると、自分の殻に閉じこもってしまいます。新人看護師の入職半年後などのフォローアップ研修を担当することがありますが、挨拶しても返事が返ってこない、助けてほしい時に誰も気づいてくれなかった、話を聞いてもらいたい時に聞いてもらえなかった等々を繰り返している人はフレッシュな気持ちや行動が影をひそめ、学習性無力感に陥っている可能性が高く、研修への参加意欲や協力姿勢が見られないことがあります。学習性無力感は職場の空気を悪くする大きな原因であり、それはコミュニケーション不足、人間関係の悪化から生じているのです。

 

では、どうすればいいのか?・・・について執筆しましたが(心が通い合うコミュニケーション、モチベーションが高まるコミュニケーション、信頼関係を築く、人間関係と心の状態について、サポーターシップ・リーダーシップ、職場の空気づくり、当事者意識と行動、巻き込むコミュニケーションなどについて・・)、ブログ上ではボリュームが多すぎるので・・・詳しくは講演や研修で(^_-)-☆

居心地の良い講演会場 元気が出る職場

居心地、良さそうでしょ?雰囲気、良さそうでしょ?

ワークを交えた学習のいいところは、五感を通して、他者とのコミュニケーションを通して、「元気が出る」「雰囲気が良くなる」「居心地がよくなる」職場づくりへの気づきや学びが深まるからです。

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